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JVMA年次大会で本学会特別企画シンポジウムを開催

 

JVMA年次大会(秋田)で本学会特別企画によるシンポジウムを開催

  “馬感染症に関する最新事情を獣医師向けに講演”

 

 平成28年2月26日(金)から28日(㈰)までの3日間に亘って秋田市で日本獣医師会(JVMA)平成27年度獣医学術学会年次大会が開催されますが、日本ウマ科学会は昨年に引き続き共催講演として馬感染症に関するシンポジウムを実施します。今般講演者の一人であるJRA総研の丹羽秀和氏より講演内容についての情報提供がありましたので以下に紹介します。

 1958年のハクチカラ号の米国遠征に始まり、1981年のジャパンカップの創設、そして2007年の国際セリ名簿基準委員会における日本のパート1国への昇格など、ここ数十年間における日本の競馬の進展及び国際化には目覚ましいものがあります。また、2016年のリオデジャネイロ五輪、2020年の東京五輪などを控え、馬術競技においてもこれまで以上に活発な国際交流が予想されます。さらにTPP(環太平洋経済連携)協定の大筋合意により、将来的に実行関税率が撤廃されれば、現役競走馬や競技馬以外のウマの国際間移動も今以上に活発になることは想像に難くないことであります。このようなウマを取り巻く環境の中では伝染病に対する対策はもちろんのこと、移動や調教などのストレスに伴う様々な感染症への備えが不可欠となります。

 今回のシンポジウムでは、「馬感染症の診断・治療及び予防の最新事情」について、ウマの臨床や防疫に精通しておられる4人のパネリストに講演をお願いしております。鹿児島大学の三角教授には、日本の馬産業における感染症のオーバービューを、JRA競走馬総合研究所の山中先生、丹羽先生にはウマのウイルス性または細菌性監視伝染病の防疫に関する最新情報を、鹿児島大学の帆保教授には日常遭遇する様々な感染症への対策についてそれぞれ講演をしていただく予定です。

 教科書にはまだ載っていない馬感染症に関する最新の知見や現場での知恵など、様々な情報が得られるまたとない機会ですので、本学会会員の皆様にはぜひ参加していただきますようお願い申し上げます。なお、本シンポジウムは下記の日程で開催されます。

 

平成27年度日本獣医師会 獣医学術学会年次大会【秋田】

日時:平成28年2月26日 13:00〜15:30

場所:秋田アトリオン 3F 展示室(研修室:第2会場)

演題:馬感染症の診断・治療及び予防の最新事情

 

(JSES事務局:丹羽秀和氏情報提供、2016.1.28)